食が美味しく、清潔感があり、人も親切で、旅行先としても大人気のシンガポール。
そんな魅力たっぷりのシンガポールですが、実は中心地から40分前後というアクセスで、隣国マレーシアも楽しむことが出来るのです。
それが、マレーシア半島の最南端に位置する都市、「ジョホールバル(Johor Bahru)」。

物価が安く、週末には多くのシンガポール人がショッピングに訪れたりと人気のお出かけスポットとなっています。
とは言え、ジョホールバルはマレーシア。国が変われば街の雰囲気もガラッと変わり、もう1ヵ国訪れたという実感を肌で感じることができます。
シンガポールとはまた違った街並み、マレー料理、中華料理、カフェ、ショッピング、歴史的建造物など、楽しみ方は様々!
さらに、島国の日本では経験することができない、陸路での国境越えもでき、初めての人にとってはかけがえのない経験になること間違いなし!
私も「初めての陸路での入国ってどうやろんだろう」とドキドキしながら入国に臨んだ記憶があります!(笑)
陸路での国境超えというと、日本人には馴染みがなく、ハードルが高いように感じますが安心して下さい!
今回は、初めての人でもわかるように、シンガポールからジョホールバルへの行き方、日帰り旅行でジョホールバル現地での楽しみ方を丁寧に解説していきます。
ジョホールバル旅行、スタートです!
まず始めに、マレーシア・ジョホールバルとは?
ジョホールバルは、マレーシア南部のジョホール州にある都市です。
マレーシアとシンガポールを結ぶ国境の街として知られており、シンガポールから非常にアクセスしやすいのが大きな特徴。
両国はジョホール海峡を挟んで隣接し、国境には「コーズウェイ」と呼ばれる橋が架かっており、多くの人がバスや車などを利用して国境を越えています。
サッカー日本代表が初めてワールドカップ本大会への切符を掴んだ「ジョホールバルの歓喜」とはまさにこの場所のことです。
シンガポールからマレーシア・ジョホールバルへの行き方・入国方法

入国前の準備
シンガポールからジョホールバル入国にあたり、必要なものは以下の通りです。
- パスポート
- Malaysia Digital Arrival Card (MDAC)の提出 ※マレーシアのデジタル入国カードの提出
- SG Arrival Card (SGAC)の提出 ※シンガポール電子入国カード提出
◆Malaysia Digital Arrival Card (MDAC)の提出
マレーシア入国時に必須となるデジタル入国カード。紙の入国カードは不要。
外国人旅行者(シンガポール国籍は免除)に提出が義務化されています。
入国予定日の3日前から提出可能です。
下記のマレーシアの入国管理局 (MDAC)ホームページから提出可能です。
Malaysia Digital Arrival Card (MDAC)
サイト:Malaysia Digital Arrival Card - MDAC
◆SG Arrival Card (SGAC)の提出
シンガポール再入国時に、新しく電子入国カードの再提出が必須。
入国予定日の3日前から提出可能です。
シンガポール旅行者は、入国時に電子入国カードの提出をしているはずだけど、マレーシアに行くということは一度シンガポールを出国するわけだから、再度入国カードの提出が必要なんだね!
下記のシンガポール入国管理局(ICA)の公式サイトから提出可能です。
SG Arrival Card (SGAC)
サイト:ICA | SG Arrival Card (SGAC) with Electronic Health Declaration
いずれも5分~10分程度で記入でき、時間はそこまでかからない印象です!
シンガポールからジョホールバルへの入国手段
シンガポールからジョホールバルへの入国手段は以下の通りです。
- バス
- タクシー・配車サービス
- 自家用車・レンタカー
- 列車 ※現在は、KTM Shuttle Tebrau(シャトル・テブラウ)。2027年1月に新路線、RTS Link(ジョホールバル〜シンガポール高速連結鉄道)が開通予定
マリーナベイサンズやチャイナタウン、ブギスエリアなどの中心エリアに滞在予定の方は、基本的にバス移動がおすすめです。
バスでシンガポールからジョホールバルへの行き方
今回は、実際にバスでシンガポールからマレーシアへ入国してきましたので、バス利用時の入国方法を説明していきます。
大まかな流れは下記の通りです。
クイーンストリート・バスターミナル出発(Queen Street Bus Terminal)
ジョホールバル行きのバスに乗車
ウッドランズCIQ到着(Woodlands Checkpoint CIQ)
シンガポール出国審査
バスに再乗車して越境
ジョホールバルへ移動
ジョホールCIQ到着(Johor Bahru Checkpoint CIQ)
マレーシア入国審査
STEP1 ◆クイーンストリート・バスターミナル出発 (Queen Street Bus Terminal)
◆乗車場所

ジャランベサール(Jalan Besar)駅A出口 徒歩約3〜4分
ブギス(Bugis)駅A出口 徒歩6〜7分
にある、クイーンストリート・バスターミナルから出発します。
ジョホールバル行きのバス乗り場はいくつかありますが、市内中心地からだとクイーンストリート・バスターミナルが便利です。
◆バスの種類と料金

ジョホールバル行きの直通バスは以下2つのバス会社が運行しています。
- コーズウェイリンク (Causeway Link)
- シンガポール-ジョホールエクスプレス (Singapore-Johore Express(SJE)星柔快車)
基本的にどちらのバス会社に乗ってもジョホールバル直通ですが、各社それぞれ特徴があります。
| バス会社 | 料金 | 支払方法 | 車体カラー | エアコン |
| コーズウェイリンク | $4.8 | クレジットカードタッチ決済・EZ-Link・NETS・現金 | 黄色 | 有 |
| ジョホールエクスプレス | $4.8 | EZ-Link・現金 | 赤 | 有 |
コーズウェイリンクはクレジットカードのタッチ決済での乗車が可能です。
私も現金を持ち合わせておらず、何度か冷や冷やしたことがありましたが、そんな時は黄色い車体のコーズウェイリンクを待てば大丈夫です!
クレジットカードのタッチ決済で乗車ができるのは嬉しいポイントです。
◆バスの乗り方

各社それぞれチケットカウンターがあります。

現金払いの場合は、乗車前にチケットの購入・支払いを行います。
コーズウェイリンクのクレジットカードタッチ決済の場合は車内の精算機にタップして乗車します。

それでは乗車!

車内は清潔感があり、クーラーもしっかり効いてて快適です。

高速道路を走り続け、「緑が増えてきたな~と」思いながら外を眺めていると、ウッドランズCIQが見えてきました。
ウッドランズCIQまでは大体40分程です。
STEP2 ◆ウッドランズCIQで出国審査 (Woodlands checkpoint CIQ)
ウッドランズCIQに到着したら、バスを降りてシンガポールの出国審査へ向かいます。

この先は撮影禁止エリアのため写真はないですが、流れとしては空港の出国審査と大きく変わらないです。
週末を使って多くのシンガポール人がジョホールバルへショッピングに訪れるため、金曜日の午後と土曜日は夕方頃までかなり混雑します。
ちなみに、土曜日の午前9時頃に訪れた時で、到着後、ウッドランズCIQを出発するまでに約1時間かかりました。
出国審査を終えたらマレーシア行きのバスに再乗車しますが、この先の注意点としては、先ほど乗ってきたバスと同じ会社のバスに乗車しなければいけないということです。
マレーシア行きのバス乗車のため、出国審査を終えた人で長蛇の列ができますが、コーズウェイリンクとシンガポール-ジョホールエクスプレスの列は別となりますので注意しましょう。
さるたびの失敗談だけど、スマホに気を取られ、バスの乗車列の案内板を見逃してしまい、適当に並んだ列が別のバス会社の列で、並び損してしまったなんてこともあったよ(泣)
ピーク時のミスはかなり悲しい気持ちになってしまうので、案内板の確認は忘れずに!
STEP3 ◆バスに再乗車して越境

シンガポール側の出国審査が終わったら、再びバスに乗ってシンガポールとジョホールバルを繋ぐ橋、コーズウェイを渡ります。

橋を渡れば、いよいよマレーシア。
混雑具合にもよりますが、5分前後でジョホールCIQに到着します。

バスを降りて、マレーシア側の入国審査に向かいます。
STEP4 ◆ジョホールCIQで入国審査 (Johor Bahru Checkpoint CIQ)
陸路の入国審査も、空港での入国審査の要領と変わりません。
日本は自動化ゲート(e-Gate)の対象国です。
有人入国審査カウンター、e-Gate、どちらでも入国審査を受けられるので、空いているレーンを探して並びましょう。
マレーシア入国の注意点としては、パスポートと併せて、
Malaysia Digital Arrival Card (MDAC)
マレーシアのデジタル入国カード
の提出が必要となります。
下記のマレーシア入国管理局 (MDAC)ホームページにて3日前から提出できるので、事前に準備しておきましょう。
Malaysia Digital Arrival Card (MDAC)
サイト:マレーシア入国管理局・MDAC公式ページ
入国審査が終わったら、いよいよマレーシア入国です。
ジョホールバル観光を楽しみましょう!
もしMDACの事前提出を忘れてしまっても、基本的に即時発行されるので焦らずその場で申請しよう!さるたびもMDACの提出をすっかり忘れていて、入国審査ゲートの前で提出したことがありました(笑)
デジタル入国カードの申請にはネット環境が必要です。事前にネット環境を整えておこう!
ジョホールバルの歩き方|日帰り観光プラン

ジョホールバルにはたくさんの観光スポットがありますが、今回は徒歩移動で訪れることができる観光スポットの紹介をしていきます。
◆両替
ジョホールバルでも大体の店舗はクレジットカードに対応していますが、一部、現金のみしか受けつけない店舗もあります。

現金(マレーシア・リンギット)が必要な場合は、ジョホールバルCIQ周辺でまず両替をしておきましょう。
KOMTAR JBCC & Johor Bahru City Square

ジョホールバル観光のスタート地点として便利なのが、大型ショッピングモール、Johor Bahru City SquareとKOMTAR JBCC。

JB CIQ ⇒ JB Sentral ⇒ Johor Bahru City Squareと直通デッキで繋がっており、KOMTAR JBCCはJohor Bahru City Squareと隣接しています。

ここではショッピングやレストランを楽しむことができ、世界一安い鼎泰豊として知られる店舗が、ここJohor Bahru City Square店と言われています。

休憩で入ったお洒落なカフェレストラン、Manzanita Pâtisserie & Boulangerie - Komtar JBCCも、雰囲気が良く、美味しかったのでおすすめです。
なんとここ、グーグルマップの評価4.9

チキンカルボナーラと、マレーシアのカヤを使ったクロワッサンを頂きました。
Total: 38.75RM(約1,500円)

アルルミグ・ラジャマリアマン寺院

1911年に建設されたヒンドゥー教寺院。
神々の彫刻や壁画が施された、ラジャゴープラム(Rajagopuram)と呼ばれるカラフルな塔が特徴。
スルタン・イブラヒム・ビルディング

1930年代、ジョホール州政府の行政施設として建設された建物。
マレー・イスラム・西洋建築が融合した、独特の建築様式が特徴。
現在は内部見学ができませんが、外観を見るだけでも、ジョホールバルの歴史ある建物を肌で感じるこができます。

進入禁止の看板を見て少し緊張感が走りました。。
スルタン・アブ・バカール・モスク

1892年に、当時ジョホールを統治していたスルタン・アブ・バカール(近代ジョホールの父)の命令によって建設開始。
ヴィクトリア様式、ムーア様式、伝統的なマレー建築など様々な要素が取り入れられ、一般的なイスラム建築とは少し違った外観が特徴。

丘の上の立地ということもあり、ジョホール海峡を望むこともできます。
ここは正直歩きでは少し遠いので、時間と体力に余裕がある方は旅程に組み込んでみてください。
タン・ヒオク・ニー通り(Jalan Tan Hiok Nee)散策
◆旧市街タン・ヒオク・ニー通り(Jalan Tan Hiok Nee)

通り沿いに残る古いショップハウスが魅了的な通り。
中華風のランタンが、旧市街の空気感を賑やかにしていて気持ちが良いです。
◆ストリートアート

旧市街の至る所でストリートアートを見つけることができます。
ストリートアートのデザインからもどことなく文化や宗教を感じます。
お気に入りはこちら。マレーシアの食文化を感じれて素晴らしい!

街中全体写真映えすること間違いなし!
◆旧市街グルメ

ショップハウスを利用してカフェやレストランなども営業しています。
昔ながらの建物と近代的な飲食店が融合した独特の雰囲気は旧市街ならではです。

休憩で入ったレストラン、Roast & Coffee - Retro Garden 1968's。

店内は店員さんもお客さんもたくさんで活気があります。

せっかくマレーシアにいるのでKopi Oを注文。
ブラックが好きなので本当はKopi O Kosongを飲みたかったですが見当たりませんでした。

キンキンに冷えてて歩き疲れた体に染みて最高です。
Total: 3.6RM(約140円)
ジョホールバルからシンガポールへの帰り方・入国方法
ジョホールバルからシンガポールへの帰り方は、基本的に行きの出入国プロセスをマレーシア側から繰り返すだけです。
◆大まかな流れは下記の通り
ジョホールCIQ出発(Johor Bahru Checkpoint CIQ)
マレーシア出国審査
バスに乗車して越境
シンガポールへ移動
ウッドランズCIQ到着(Woodlands Checkpoint CIQ)
シンガポール入国審査
バスに再乗車
シンガポール市内中心地へ移動
クイーンストリート・バスターミナル到着(Queen Street Bus Terminal)
到着!ジョホールバル旅 完
来た道を戻るだけなのでそこまで難しくはないはず!
◆乗車料金
シンガポールからマレーシアの料金は$4.8でしたが、マレーシアからシンガポールの料金は、ドルではなくリンギットで4.8RMとなります。

コーズウェイリンクのクレジットカードタッチ決済で乗車しましたが、しっかりリンギット換算で請求がきました。行きの3分の1程の金額でお得に感じます。
コーズウェイリンクは行き先が複数あり、目的地によって料金が変わります。
| バス | 目的地 | 料金 |
| CW1 | クランジ(Kranji) | RM2.60 |
| CW2 | クイーンストリート(Queen Street) | RM4.80 |
| CW5 | ニュートン(Newton) | RM4.60 |
自分の次の目的地を確認して乗りましょう!
STEP1 ◆ジョホールCIQ出発 (Johor Bahru Checkpoint CIQ)

シンガポールの国境ウッドランズ(Woodland)の示す方向へ。
マレーシアの側の出国審査を済ませます。
STEP2 ◆バスに乗車して越境
バスに乗車して、シンガポールへ繋がる橋、コーズウェイを渡りますが、ここで1点注意です。
バス会社によってプラットフォームが変わります。

コーズウェイリンクとシンガポール-ジョホールエクスプレスは、同じPLATFORM Bです。
往路同様、コーズウェイリンクかシンガポール-ジョホールエクスプレスのバスに乗車しますが、コーズウェイリンクのバスは、シンガポール内の行先が複数あり、それぞれ料金も異なります。

日本からの旅行者であれば大体の人がシンガポールの市内中心エリア、クイーンストリート・バスターミナルに帰ると思います。クイーンストリート・バスターミナルに帰る場合は、「CW2」と表示されたバスに乗りましょう。
STEP3 ◆ウッドランズCIQ到着 (Woodlands checkpoint CIQ)
シンガポールの入国審査を済ませます。
注意点としては、
改めてSG Arrival Card (SGAC)の提出が必要となります。
下記のシンガポール入国管理局(ICA)の公式サイトにて3日前から提出できるので、事前に準備しておきましょう。
SG Arrival Card (SGAC)
サイト:ICA | SG Arrival Card (SGAC) with Electronic Health Declaration
マレーシアのデジタル入国カードと同様、SG Arrival Cardも通常は即時発行されるよ。もし事前の申請を忘れてしまった時のためにも、ネット回線の開通は事前にしておこう!
STEP4 ◆バスに再乗車

先ほど乗ってきたバス会社のバスに乗って目的地まで移動します。

ここでもバスによって行先が変わりますので、案内板の確認は忘れずに!
STEP5 ◆クイーンストリート・バスターミナル到着 (Queen Street Bus Terminal)

シンガポール市内中心地へ到着。
ジョホールバル日帰り旅行、お疲れ様でした!
ジョホールバルの治安と観光の注意点
ジョホールバルの治安

初めてジョホールバルへ行く人が気になるのが治安でしょう。
私が初めてジョホールバルに訪れたのは2019年でしたが、当時は正直治安が良いとは言い難い場所でした。
その時はここでは話せないような怖い思いもしました。笑
しかし、現在は観光地スポットなどの開発が進み、週末には物価差を利用して多くのシンガポール人がショッピングに訪れるなど、街に賑わいが出てきて治安も安定してきている印象です。
ジョホールバル観光の注意点

ジョホールバルは治安が安定してきているとは言え、慣れない土地での滞在。貴重品の管理や夜間の滞在は注意が必要です。
特に、バイクによるひったくりは頻発しております。出歩く際はポケットに入るくらいの荷物で手ぶらにするのが一番安全ですが、なかなかそうもいかないと思います。
どうしてもバッグが必要な場合は、小さめのショルダーバッグを前で抱えるように歩きましょう。
まとめ|シンガポール旅行でジョホールバルまで行ってみよう!

いかがでしたでしょうか!
シンガポール滞在だけでも十分満足度の高い旅をすることはできますが、せっかくシンガポールへ来たなら隣国マレーシアにも訪れてみてください。
同じ東南アジアなのに、橋を1本渡るだけでそこはまるで別世界。
自力で陸路を超え、マレーシアの空気感を肌で感じた時の高揚感は、シンガポール旅行の満足度をもう一段階上げてくれるでしょう!
1回の旅行で2か国楽しめる。
ジョホールバルは、そんな欲張りな旅行を実現してくれる街です。